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私のシゴト探しSTORY 主婦の仕事探しにまつわるさまざまなストーリーをご紹介。私のシゴト探しSTORY【川村さんの場合】

2019年11月25日 公開

インタビューしたのは/川村麻衣さん(31歳)
ご主人と2歳の息子さんとの3人家族。金融機関の窓口業務、保育所の給食調理、一般事務を経て、結婚・出産を機に退職。子育てする生活に余裕ができたので仕事復帰することに。公共交通機関で通勤できる託児所付きの職場で、事務職であることを条件に仕事探しをスタート。ネットで見つけた、保育園運営、Webサイト制作、グラフィックデザイン、設計・建築を手がける『株式会社ブレインスパイス』にて、2019年7月から事務の補佐業務担当として勤務している。

託児所付きの事務職。理想の会社に出合えたのは、
優先順位を間違えなかったおかげかな。

仕事探しの条件は「託児所付き」と「事務職」。
独身時代から、金融機関の窓口業務や保育所の給食調理、一般事務などをやっていました。結婚を機に地元から札幌へと引っ越して仕事を続けていましたが、出産を機に退職したんです。出産する時から、ある程度子育てが落ち着いたら働くつもりでした。ブランクが長くなると仕事を再開しづらくなると聞いていましたし、将来、子どもに選択の余地を与えられるよう、少しでも貯金しておきたいと思っていたからです。子どもが2歳になった頃から気持ちに少し余裕ができ、今年の2月から仕事探しを始めました。仕事選びの条件は、公共交通機関で通勤できる託児所付きの職場で、事務職であること。過去の経験をふまえ、比較的時間の融通が利きやすくて残業せずに帰宅でき、急なお休みにも対応していただきやすい業種ではないかと考えた「事務職」に絞って情報収集しました。ハローワークの窓口で相談もしましたが、託児所付きの職場は札幌ではまだ少なくて…。仕事探しを諦めかけた時に、たまたまネットで情報収集中に見つけたのが、現在働いている『株式会社ブレインスパイス』の求人情報でした。その会社が経営する保育園に子どもを預けて働けると書かれていたんです。
さっそく書類を送り、面接することになりました。扶養範囲内で働きたいこと、幼稚園探しもしているので見学の日や子どもの習い事がある日はお休みしたいこと、2人目も考えていないわけではないから状況が変わるかもしれないこと。面接時には、正直に今の状況と希望を伝えました。じつは、子どもと一緒に面接を受けたんです。担当の方とやりとりする際に、「子どもの預け先を手配するので、面接日時が決まったら早めに連絡をいただきたい」とお伝えしたところ、「お子さんを連れてきていいですよ」と提案してくださって。一緒に出かけた息子が担当の方と積極的にお話ししていた様子も、「この会社で働きたい」と私の背中を押してくれました。正直、半信半疑だったんです。面接時にも「お子さんを最優先してください」とお話ししてくださったのですが、「そんな会社があるの?」って。実際に働き始めて、「本当だったんだ!」と、良い意味でギャップを感じる毎日です。
会社に来てくれる保育園バスのおかげで時間も効率的。
今は、特に曜日は決めずに週3日から4日のパート勤務で事務補佐担当をしています。子どもと一緒に地下鉄で出社すると、会社の前まで保育園の送迎バスが来てくれるんですね。保育園に毎日通うのが初めてだった息子も、最初こそ泣いていましたが、2カ月経たないうちに毎日笑顔でバイバイしてくれるようになりました。会社で運営している保育園なので保育料は格安ですし、仕事以外の用事があっても預けることができます。万が一残業があったとしても、「軽いごはんくらいなら出してあげるよ」と言ってくださるおかげで安心して働けます。
仕事はとっても楽しくて。これまで人が足りずに手が回らなかった書類の整理など、「やりたかったけれどできなかったこと」が私の仕事。前の職場で、経理や総務、勤怠管理、営業事務から雑用まで事務全般の仕事を経験していたので、今の会社には多岐に渡った仕事を期待されているのかなと考えていて。「これも必要かな?」「やり方を変えた方が簡単かな?」といった、ちょっとした意見を汲み取ってくれる職場ですから、やりがいを感じながら働いています。子どもの体調不良による休みなどのお願いを皆さんが快く聞いてくださるので、自分が出せる力は極力発揮したいですし、会社の役に立てたら嬉しいですね。パート先でママ友ができたことも、この会社に入って良かった出来事のひとつ。お昼のおしゃべりは気分転換になりますし、午後もがんばろうって気持ちになれます。
「ありのままを伝えよう!」。正直な気持ちで臨んだ就職活動。
子育てしながらの仕事探しは初めての経験でしたが、面接でも「正直にありのままを伝えよう」という気持ちがありました。その場しのぎでいい顔をしても、入社後に無理がかかるとボロが出てしまうと思ったからです。「できるって言ったから採用したのに…」と言われないよう、「なんでもできます!」と答えるのではなく、「子どもが第一なので、申し訳ないけれどできないことはできない」という姿勢で就職活動に臨みました。私が働くことで子どもに負担をかけたくなかったので、「正直にお話ししてダメだったら落ちてもいいや」という気持ちで取り組んだことも、結果的に良かったのかなと思います。
面接自体、子連れで行けない会社が多いです。採用されるかわからないのに、交通費や子どもを預けるお金もかかります。受かってから保育園探しとなるとなかなかハードルが高いですよね。いろんな意味で希望の会社に巡り合えたのは、私自身が優先順位を間違えなかったからかもしれません。稼ぐことを第一に考えれば、子どもに無理をさせたり、会社にいい顔をしてしまった気がします。子どもを第一にしていたからこそ、今の私のままでいいよと言ってくださる会社に巡り合えたのかな、そういう価値観を共有できる職場に出合えたのかなって思うんです。とはいえ私自身の経験から、まだまだ子育てに理解があるのが当たり前の社会ではないと感じていて。だからこそ、子どもの都合で休めることが当然だとは思えないんですね。母親側だけでなく会社側にも都合がありますし、お互いの立場で物事を考えなければ仕事は成り立ちません。当然の権利のように主張する気持ちが強いと、態度にも表れてしまうと思うんです。自分の気持ちだけを押しつけずに人の気持ちも考えたり、以前よりも広い気持ちで物事を考えられるようになったのは、過去の仕事や子育ての経験のおかげなのかもしれません。
最近はやっと仕事環境に慣れてきましたが、いずれ子どもが小学校3、4年生くらいになったら働き方も変えていこうと考えています。今の会社は、面接時に「契約社員にはならないのかい?」って聞いてくださって。もちろん私の働き方次第ではありますが、パート勤務の先にステップアップの可能性があることは、仕事のやる気にもつながっていると思います。

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