目指すはパワースポット。夫婦二人三脚でお客様を笑顔にする御菓子屋「花紬」の浦田さん

2024年2月12日公開

釧路エリアで活躍する女性にお仕事や活動についてお聞きし、生き生きと人生を輝かせる秘訣を探る「ウーマンデイ！」。
今回ご登場いただくのは、釧路市光陽町にある御菓子屋「花紬」で、女将として働く浦田友美さんです。全くの異業種から菓子店の道を歩むことになった浦田さんに、夫婦二人でお店を始めた経緯や、これからの夢についてお聞きしました。

御菓子屋花紬（はなつむぎ）女将／浦田友美（うらたともみ）さん
苫小牧市出身。夫と2人暮らし。夫婦で釧路の老舗菓子店で働いた後、和洋菓子店を2023年7月にオープン。趣味は仕事、好きなことは仕事というほど常にお店のことで頭がいっぱい。体の疲れを癒やしに、エステやリラクゼーションに行くのが、たまのご褒美。

周りの人を笑顔にすることが、私の存在意義

大学卒業後は、旭川市でウェディングプランナーとしてキャリアを築いてきた友美さん。十人十色の幸せをプロデュースするブライダルの仕事は、「人を笑顔にすること」が生きがいの友美さんにとってまさに天職でした。
ご主人がいつか夫婦二人で一緒にお店をやりたいと思っていることを知ったのは、友美さんがマネジャーに昇進したばかりのころでした。「彼の気持ちを知ったときはとても悩みました。「今まで好きな仕事に専念できたのは夫がいたから。今度は私が彼の挑戦を応援したい」。二人で何度も話し合った結果、釧路に移住する道を選びました。
とはいえ、夫婦共に未経験の和菓子の世界。そこからご主人のご実家の和菓子屋で、ご主人は和菓子職人、友美さんは接客担当として、無我夢中で修業していきました。10年目になったころ、老舗和菓子屋としての人生と夫婦の理想の人生を考えるタイミングがあり、後悔しない人生を送ろうと独立を決意しました。

縁を「つむぎ」ながら形になった夫婦二人のお店

さまざまな縁のお陰で、オープンから半年を迎えた花紬。お菓子はもちろん、夫妻の人柄に惹かれ来店するお客様も増えています。「おいしいお菓子があっても雰囲気が良くなければ買う気になりません。訪れた人が自然と笑顔になれる『パワースポット』のようなお店を目指しています」。
今後は、一人で厨房に立つご主人の負担を減らしたいと語る友美さん。「昨年のクリスマスにはケーキの予約販売に挑戦し、120台を超える注文をいただきました。お菓子作りを少しでも手伝えるようになって、今年は更に多くのお客様に花紬のケーキを届けたいです」。
そんな友美さんの10年後の目標は、夫婦で一からデザインしたお店を持つことです。「前職ではお客様の笑顔が私の喜びでした。今はそれに加えて、夫が笑顔で働く姿が活力の源になっています」。友美さんの真っすぐな言葉には、ご主人への揺るがない愛情と、未来への希望が込められていました。