にしざわ音楽教室／西澤木綿子さん

西澤さんは現在、午前中はリトミック教室、午後はピアノ教室を運営しています。リトミックとは、ピアノの伴奏に合わせてリズム遊びや手遊び、ダンスなどを行う音楽教育の一つで、楽しみながら表現力や集中力を身に付けることができます。

3歳からオルガンやピアノを習ってきた西澤さんにとって、音楽は常に身近な存在でした。「音楽で培った表現力のお陰で、人とコミュニケーションを取る際も、自分の思いを表情豊かに伝えられるようになったと思います。音楽から得たものは他にもたくさんあり、自分にとってなくてはならないものですね」。

市内の音楽教室で教えた経験も含め、ピアノ講師として約30年、リトミック講師としても10年以上のキャリアを持つ西澤さん。長く続けることができたのは、ひとえに音楽に携わる楽しさゆえでした。「苦に感じたことはありません。やっていてとにかく楽しい。それに尽きます」と、笑顔で話します。

そんな西澤さんの音楽愛と情熱に、教わる子どもたちも全力で応えてくれるそう。「私は教える側ですが、常に子どもたちからパワーをもらっています。教えたことをどんどん吸収し、成長していく姿を見るとやりがいを感じます」。時には「この曲を弾いて！」とリクエストされ、即興で弾いてみせることも。「子どもたちの驚く表情や喜んでいる様子を見るだけで、幸せな気持ちになります。音楽に興味を持ってもらえることが何よりうれしいですね」。

ピアノの指導やリトミックを通して、音楽の素晴らしさを広く伝えようと活動を続ける西澤さん。今後の目標を伺うと「私自身、楽しみながら刺激を受けているので、これからも長く続けていきたいです。子ども相手は体力も必要なので、最近ピラティスを習い始めました。実は運動は苦手なんですけどね」と、笑って答えてくれました。大好きな音楽のためには努力を惜しまず、常に明るく前向きに取り組む姿が印象的でした。