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○○ママの好きなこと・大切なこと 自分自身が救われた保育園で、仕事を頑張るママを支援したい|兼古綾香さん

2025年5月23日 公開

こどもカンパニー株式会社
経営管理部 コミュニケーション企画
兼古綾香さん

札幌の保育園「こどもカンパニー」でコミュニケーション企画として勤務する兼古さんは、7歳と0歳の女の子を育てながら同園の魅力を伝える活動に取り組んでいます。実はご自身も育児とキャリアの両立に悩み、かつてこの保育園に救われた経験を持つのだそう。「今度は自分が助けていく番」とサポートに乗り出す兼古さんに、これまでの育児や仕事について振り返っていただきました。

Contents

1.異業種から、保育園の広報・採用担当へ。
2.「毎日が運動会」のような両立の日々。
3.困った時を支えてくれた、こどもカンパニーの存在。
4.子どもに「仕事は楽しい」と伝えたい。

異業種から、保育園の広報・採用担当へ。

ー現在はどのようなお仕事をされているんですか?
園児の募集や広報、採用活動など、園の外に向けた発信を担当しています。他にも企業や地域とのつながりを拡げたり深めたりして、園の魅力を知ってもらう活動をしています。去年は子育て支援イベントとして、おもちゃイベントや離乳食カフェなど、0歳児のママさんが楽しめる企画も実施しました。

ーもともと保育系ではなかったとか?
そうなんです。北陸の大学を卒業後、新卒で広告会社に就職し、観光雑誌の部門で8年ほど広告営業を担当していました。その後に転職や転籍を経て、もとの会社の求人広告部門に移り、長女を出産。復帰後に偶然採用のお手伝いをさせていただいたのが、現在働くこどもカンパニーだったんです。

ーどのような経緯で入社されたんですか?
当社はもともと、岩見沢に本社を置く介護や保育、飲食など様々な事業を手掛ける会社の保育事業部門でした。代表が知人で、当初は「人材紹介会社の立ち上げに関わってくれないか」とお誘いいただき、責任者として36歳の頃に入社したのがはじまりでした。

ー全く畑違いの仕事をされていたんですね
そうですね。入社当初は人材紹介事業のほか、キャリアを生かしてグループ全体での求人作成やリクルーティング、人事採用や評価制度作りなどを担当しました。昨年5月にこどもカンパニーが独立してからは、現在の肩書きで働いています。

「毎日が運動会」のような両立の日々。

ーお子さんの育児とも重なりましたよね?
入社したのはまだ小さい頃でしたからね。迷いはありましたが、新しい会社を作る経験はなかなかできないと思って、挑戦してみようという気持ちで入社しました。ただ最初は大変でしたね…。代わりがいないポジションだったので、急用や出張の時に困ることがありましたし、当時は本社が岩見沢だったので移動も大変。なんとか19時や20時に保育園へ迎えに行き、子どもを21時に寝かせる…と全てこなそうとすると、毎日が運動会のような状態でした(笑)。

ーそんな中で、どう子育てと向き合っていたのでしょうか?
忙しい中でもキチンと子どもと向き合いたいと、帰宅してからできるだけ子どもと接する時間を作ってました。ルーティンのご飯やお風呂は、できるだけ前の日に準備しておいたり、時短できることは時短するようにして。おかげさまで段取りする力は上がったと思います。
子どもとの時間は、1時間や2時間遊んであげるのは理想ではありましたが、平日は難しいので10分でも20分でも楽しい時間になれば良いと考えて割り切りましたね。でも、どんな時でも寝る前の最低15分は必ず子どもとの時間にすると決めていました。絵本を一冊読んだり、ボードゲームやトランプをしたり。

ーシングルマザーとしての苦労もされたとか
一人で子育てをしていたので、仕事との両立は正直大変でした。段取りしても間に合わない時は間に合いませんからね。両親も離れたところで生活しているので、保育園というか、このこどもカンパニーだけが唯一頼れる先だったんです。

▲取材に訪れた日は卒園式の準備中でした

困った時を支えてくれた、こどもカンパニーの存在。

ー園のお客さんでもあったんですね
もともと知っている園でしたし、コンセプトや理念も理解していたので、ちょうど入園できて嬉しかったです。20時まで預かってくれる、風邪をひいても感染症でなければ預かってもらえるなど、サービス面でもすごく助けられました。迎えに行った時に先生たちが「今日は娘さん、こんな感じでしたよ」と詳しく話してくれたり、連絡帳に温かいコメントをくれたりしたのも心強かったです。

ー印象に残っている出来事はありましたか?
0歳の頃は食事の記録も連絡帳に書くんですが、私が作ったご飯について「このレシピ教えてください」と褒めてくれる先生がいて、自分を肯定してもらえたようですごく励みになりました。子どもだけじゃなくて、私自身が助けてもらっていたと実感しています。

ー子育ては誰にも褒められないですもんね…
そうですね。自分が正しいかどうか分からないし、たとえ工夫や努力を積み重ねても思い通りにならないことも沢山あります。この保育園は子どもを見るだけでなく保護者の支援も大事にしてくれている。そのありがたさを、身をもって実感しました。

子どもに「仕事は楽しい」と伝えたい。

▲同僚や先輩はかつて長女の育児でお世話になった保育士さんでもあり、公私ともに厚い信頼を抱いているそうです

ーでは、こどもカンパニーには愛着も感じているんですね
先生たちの温かさや一生懸命さもそうですが、子どもたちが主体的に発信できる環境をつくり、そうして出てきた疑問や興味を先生たちがしっかりと拾いあげ、保育に反映していく。そんな姿勢に、一人の母親としても共感しています。自分もここに助けられた経験から、親になってもキャリアを継続したい人たちを支援できる保育園として、助けになれたらと思うんです。

ー先輩ママとして、これから働こうと思っている方へアドバイスをお願いします
育児と仕事を両立できるって、幸せなことなんですよね。私自身、子どもに仕事をネガティブなものだと思ってほしくなくて、仕事は楽しいことだと伝えたい。そう思って、子どもにも仕事の話をするようにしています。立場上、家にいても仕事をしなければいけない時があるんですが、そんな時は「お客さんが困っているから今すぐメールを送って安心させてあげたい」とか「一回だけ電話しないといけない」とか、分かりやすく説明すると協力してくれるんです。きちんと隠さずに理由を伝えることが大切かなって。おかげで今は応援してくれて、「お仕事頑張ってね」と手紙をくれたこともありました。

ー泣いちゃいますね(笑)
育児しながらの仕事は大変な時もありますが、子どもにかっこいい姿を見せられるよう前向きに取り組むことで、子どもも仕事を肯定的に捉えてくれるようになると思います。

▲2024年には次女もご出産。2児のママとなりました。

こどもカンパニー株式会社
経営管理部 コミュニケーション企画
兼古綾香さん

こどもカンパニー:https://www.kodomo-company.co.jp