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○○ママの好きなこと・大切なこと 家も心も「ヨハク」を大切に。整理収納アドバイザー|みきちさん

2025年7月25日 公開

整理収納アドバイザー
みきち さん

整理収納アドバイザーのみきちさんは、3人の子どもを育てるママ。元気盛りの子どもたちがいると、おもちゃで家の中がごちゃごちゃするのはよくあること。しかし、みきちさんの自宅はスッキリ整頓されています。さらにみきちさんからは「昔は物が捨てれなかったんですよ」と衝撃の発言が。整理収納に目覚めたきっかけやワーママとしての葛藤、今の活動について伺いました。

Contents

1.整理収納の価値観に変化。
2.家庭と仕事の両立。今大切にしたいのは…。
3.収納はしくみ化すれば、ラクできる!
4.「ヨハク」があると暮らしやすくなる。

整理収納の価値観に変化。

ー前職は先生と伺ったのですが

神奈川県で、6年間小学校の先生として働いていました。夫の地元が札幌だったので、第一子の長男を出産後にこっちに引っ越してきたんです。私自身は福島県出身なので、札幌には縁もゆかりも無く、最初は不安でしたね。

ー慣れない土地での暮らしや育児ですもんね

暮らしには慣れましたが、育児は大変でした。長男を出産後、実は少し産後うつのようになってしまって…。専業主婦になったものの、それまでずっと先生として働いてきたので、社会から取り残されているような感覚に陥ってしまったんです。でも、この頃に読んだ雑誌がきっかけで、整理収納の魅力に気づいたんです。

ーその雑誌にはどんなことが書かれていたんですか?

整理整頓されたきれいな家に住んでいるママが、「物を少なくして生活しています」とコメントしていて。「そんな考え方があるの?」と驚いてしまったんですよね。私、実は物を捨てられないタイプだったので、そんな風に考えたこともなくて…。試しに物を捨ててみると、家の中がスッキリして、暮らしやすくなっていったんです。何かを買う前にも「これは本当に必要?捨てることにならない?」と慎重になっていき、無駄に物を買うことも減っていきました。

家庭と仕事の両立。今大切にしたいのは…。

ーでは、そのまま整理収納アドバイザーに?

いえ、第二子の長女が生まれた後に、札幌の小学校で先生に復帰したんです。でも、家庭と仕事の両立はそんなに甘くなかったですね。もともと一つのことしかできないタイプで、独身のときはそれでもよかったのですが。次の日の授業の準備すら万全にはできない状態でお迎え時間になり、家に帰ったら帰ったで仕事のことばかり考えてしまい...。我が子の話をちゃんと聴く時間を確保できないことが増えました。そんな仕事も家庭もどちらもやりたいようにできない自分へのモヤモヤが大きくなってしまって。

ーそうだったんですね

当時、整理収納についても勉強していて、家という空間に適切な量の物を収納するのが暮らしやすいということは理解していました。じゃあ、仕事と家庭でいっぱいいっぱいの私の中で一番大切なことってなんだろう?と考えた時に、自分の子どもたちと余裕をもって暮らすことじゃないかと思ったんですよね。先生は子どもが大きくなってからでもできるかもしれないし、今は子どもたちを優先しようと退職を決意したんです。

ー英断ですね

当時は自分の家が片付いてきたことで、他の家も片づけてみたいと、整理収納アドバイザーとして積極的に活動を始めたい時期でもあったんです。なので、2021年3月に先生を退職。その後、収納に関する民間の資格を取得し、「ヨハク」という屋号で2021年秋から活動をスタートさせました。

収納はしくみ化すれば、ラクできる!

ー今はどんな活動をされているんですか?

ご依頼をいただいたお宅へ訪問し、家の間取りや収納を見て、片付けやすい仕組みを作るサポートをしています。例えば、押し入れの物を全部出して、不要なものは手放す。必要なものは片づけやすい導線に配置することで、物を取り出しやすくしまいやすい仕組みにするんです。

ー収納に仕組みがあるんですか?

子どもであれば、おもちゃの片付けが良い例ですね。うちの子たちは、目の前の収納にあるおもちゃを全部出して遊ぶことが多かったんです。子どもが全部を片付けるのはやはり難しく、私が片付けるのが日常でした。そんな時に、子どもが自ら片付けるようになる仕組みを学んだんです。

ーもし良ければ、具体例を教えてもらえませんか?

例えばおもちゃを片付ける箱には蓋をしないことで、子どもにとってアクションが減り、ポンポンとテンポ良くしまえるようになります。カードゲームの片付けも幼児にとっては、箱にカードをしまうのはかなり難しいです。なので、ジッパー付きの袋にしまうなど、収納のハードルを下げてあげるんです。こうした方法の一つひとつを実践してみたら、本当に子どもたちが片付けるようになっていきました。2歳の一番下の娘も、上手に片づけていますよ。

「余白」があると暮らしやすくなる。

▲お片付け中のみきちさん(ご提供写真)

ーお宅訪問した中で、印象に残っている方はいますか?

リビングにパパや子どもの好きなものはあるけど、ママのものはないということがあったんです。それは、きっとママが周りのことを優先して、自分のことは無意識に我慢している状態だと思うんですよね。家は、そこで暮らしている人の心を表していることが多いなと感じるので、適切な量を収納して、「ヨハク」を作ることができれば、きっとその人の暮らしが豊かになっていくと思うんです。そのお手伝いを私がしていきたいですね。

ー素敵です、最後にこれからについて教えてください

片付けの魅力をよりたくさんの人に伝えていきたいです。多くの人が「片付けは自分でやるもの」と思っていますが、そんなことはありません。私のようなアドバイザーに依頼するのも良いですし、周りで一緒に楽しみながら片付けをしてくれる人がいれば、頼るのも良いですね。家も心も、置ける物や考えられる事は限られています。枠が決まっているなら、自分の好きなものから置いていけるような、「ヨハク」を作って過ごしてほしいです。

ーありがとうございました!

整理収納アドバイザー
みきち さん

Instagram:@mikichi.yohaku