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○○ママの好きなこと・大切なこと 自分の「好き」は、子どものためにもなる!|パーソナルスタイリスト 白井りかさん

2025年12月23日 公開

パーソナルスタイリスト
白井りかさん

札幌でパーソナルスタイリストとして活動する白井りかさん。4歳女の子と9歳男の子を育てながら、買い物同行やトータルプロデュース撮影などを行っています。保育士からアパレル、そして独立へと歩んできた白井さんに、起業のきっかけや子育てとの両立についてお話を伺いました。

Contents

1.保育士からアパレルの世界へ!
2.妊娠中に考えた、自分が本当にやりたいこと。
3.プロデュースでお客様の魅力を「見せつけたい」
4.子どもには感情を「言葉」にして欲しい。

保育士からアパレルの世界へ!

ー起業前からアパレルのお仕事をされていたんですか?
そうですね。短大を出た後に保育士として働いていたんですけど、ファッションが大好きで毎週同じお店に通っているうちに、店員さんから「働かない?」と誘われて、バイトで入ったのがはじまりだったんです。正社員になってからは「どうせ働くなら東京で!」と、上京して関東圏の店舗でも働きました。
ー本当にお好きだったんですね
特に「似合わせ」が好きで、「選んでください」みたいなお客さんが来てくれたら「よっしゃ!」っていう感じで(笑)。試着室から出てきて「似合ってる!」と喜んでくれる瞬間がすごく好きでした。
ーご退職されたのはなぜですか?
関東にいた頃に主人と出会って、たまたまお互い北海道出身だったので結婚を機にUターンしてきました。それで26歳の時に上の子を妊娠したんですけど、当時のアパレルってどうしても勤務時間が長くて、今までみたいに夜まで働くのは難しいなと思ったんですよね。
ー確かに…
長男を出産した後は保育士に戻った時期もあったんですけど、やっぱりオシャレを通じて女性を輝かせるのが好きで。でも、アパレルに戻るのはたぶん現実的じゃないかな…どういうことができるのかな…って、ずっと考えてきました。

妊娠中に考えた、自分が本当にやりたいこと。

▲ヘアメイクのミカミマリナさんと共に結成したクリエイターチーム「BLOOME」での作品。「わたしが咲く日」をコンセプトにトータルプロデュースと撮影を行っている(ご提供写真)

ーそれから起業されたきっかけは?
4年前に長女を妊娠したんですけど、切迫早産で出産前はずっと安静にしていなきゃいけなくて、その間にアパレル以外で選択肢がないか調べている内に知ったのが、あるパーソナルスタイリストの方の存在。SNSに「似合わせ」のビフォー・アフターを載せていて「これだ!」と思ってすぐに「会いたいです!」と連絡を取りました。
ー行動力がスゴイ!
と言っても私は動けない状態でしたので、わざわざ広島から会いに来てくださって、仕事のお話を色々と聞かせてもらえました。あとは骨格診断やパーソナルカラーの資格も取得してます。
ーご出産後は?
「産んだらやるぞ!」とウズウズしてたこともあって、出産後すぐに起業しました。でも、上の子と比べて育児がなかなか大変で…
ーそうだったんですね
長女は本当に寝ない子で、毎晩、夜中になると1時間おきに起き出しちゃって。あと哺乳瓶でミルクを飲めない子だったので、毎日お昼の休憩時間になったら娘の保育園まで私がチャリをこいで授乳をしに行ってました(笑)。その間に資格の勉強してましたからね。めちゃめちゃ大変でしたけど、今考えたら「出産ブースト」みたいなので頑張れたんだと思います(笑)
ーどう乗り越えたんですか?
粉ミルク飲まない問題は離乳食が始まったら解決しましたし、寝ない問題も成長と共になんとなく解決していった感じですね。あと、仲間との出会いも大きかったですね。今「おしゃママ三姉妹」で一緒に活動している一宮さん、大野さんとは3年ぐらい前にイベントで知り合って、全員がママで年齢も近いのですぐに意気投合したんです。
ーそれで一緒にご活動を
みんなでうちに集まって仕事もしますし、育児や家事の相談しあっています。で、その間子ども同士は遊んでくれるのですごく合理的です(笑)

▲イメージコンサルタントとして活動する一宮ミクさん、大野千尋さんと共に結成した「おしゃママ三姉妹」

プロデュースでお客様の魅力を「見せつけたい」

ーお仕事ではどんなサービスをされているんですか?
まずは私一人でやっているのはお買い物同行です。お客様のお家に伺ってクローゼットを拝見して買い足す服をご提案したり、一緒に札幌駅のほうまで行って似合う服を選んだり。
もう一つは、ヘアメイクアーティストのミカミマリナさんと「BROOME」というユニットを組んでいます。お客様のファッション、ヘアメイク、メイクをトータルプロデュースした上で写真撮影を行うサービスです。まずお客様の写真を拝見して、オンラインで面談しながら好みを聞いて、その後でお客様に似合う服やメイク、背景を考えて写真を撮影しています。
ー今まで何人くらいの方を撮影されているんですか?
50人くらいかな。年齢層も幅広くて、40代のママさんから10代のモデルスクールの子まで。最近は自らSNSでモデル活動を発信している20代の子も多いですね。
ー写真のサービスというのがユニークですよね
最初は診断だけをしていたんですけど、提案をした後になって「これしか着れない」とイメージに縛られちゃう方がいて。本当はそうじゃないんですけど、「診断」という形だと一過性になっちゃう。私は永続的に残るサービスをしたかったんですよね。
あと、お買い物同行の時に髪やメイクなんかを「もっとこうしたら」と思い浮かぶことがあって、それを実現したかったんですよね。「私は所詮こんなもん」みたいに思っている人に、「ほら可愛いじゃん!」って、見せつけたいというか(笑)
ー見せつけたい(笑)。実際に体験した方の反応はいかがですか?
すごいびっくりされてますね。「こんな服着たことなかった!」とか、「髪もメイクもこんなのしたことなかった!」とか。あとは撮影した写真を周りの人が見て、反応が良くて魅力を実感してくれることも。やっぱり周囲からの反応や写真として形に残ることで、永続的なサービスになっているように実感しています。

▲撮影中の白井さん(ご提供写真)

子どもには感情を「言葉」にして欲しい。

ー子育てしてて幸せを実感する瞬間はどんな時ですか?
この間、SNSを見ていたら「子育てで一番大変だった時の写真見せ合おう」みたいな投稿があって。みんな子どもが路上でひっくり返ってる写真とか、泥まみれになってる写真とかあげてて。うちの子もちょっと前まではイヤイヤ期もすごかったんですけど、お店でひっくり返ったり、床で泳いだり(笑)。当時はめちゃめちゃ大変だったんですけど、今思い返せばネタになってるというか、面白かったなぁなんて思ったりしますね。
ー大事にしてることは何ですか?
「意図を聞く」かなあ。例えば子どもがヤンチャした時に、「やめなさい」と言うのは簡単なんですけど、もう一歩踏み込んで「どうしてケンカしたの?」「何を伝えたかったの?」と聞くようにしています。そうすると「そういう嫌な気持ちがあって叩いたんだね。嫌な気持ちは仕方がないけど、表現方法を変えなさい」って伝えられるじゃないですか。あとは兄妹二人とも「感情を言葉にさせる」のも意識してるかもしれないですね。2人とも自立した時のために、自分の意見をしっかり言える子になってほしいんです。
ー白井さんのように何か始めたい…という方に、一歩踏み出すアドバイスをするとしたら?
自分だけじゃなくて子どものためにも、勇気を出して欲しいですね。「おしゃママ」の3人で「自分が好きな仕事をして『仕事って楽しいんだ』っていうのを子どもに見てほしいよね」ってみんなで話してた事があって。私はこれまで「自分のため」に働いてきたつもりですけど、「子どものため」でもあるのかなって気づかされたんですよね。
ー子どものためなら何でも…というママは多いですもんね
実際うちの長男も「今日も仕事頑張ってね」じゃなくて「今日も楽しんでね」って言ってくれるのは、私が楽しそうに働いてるからだと思うんです。きっと長男も成長した時に仕事を楽しんでくれるはず。だから、子どものためにも勇気を出して欲しいなって思います。
ーありがとうございました!

パーソナルスタイリスト
白井りかさん

白井さんInstagram:@rika_shiro
「BLOOME」公式Instagram:@bloome_day