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○○ママの好きなこと・大切なこと 子育ての経験が教えてくれた、自分らしく生きるということ|着付け師 三浦真由美さん

2026年1月16日 公開

「雪花堂」代表
着付け師 三浦真由美さん

今回お話を伺ったのは24歳と18歳のママである三浦真由美さん。自宅のある恵庭で化粧品の代理店を21年続けながら、着付け師、和裁士としても活動し、2025年10月には札幌に袴レンタルサロン「雪花堂」をオープンしました。2人の子育てに悩んだ経験を経て、自分らしい人生を歩み始めた三浦さんに、これまでの道のりや子育てへの想いを伺いました。

Contents

1.祖母の着物に憧れた少女時代
2.孤独な育児から、メイクの道へ
3.自分を変えた、娘の不登校
4.困難は神様がくれたチャンス!

祖母の着物に憧れた少女時代

ーこのサロンはここで着替えてお出かけする…というスタイルなんですね
そうなんです。お客様に着物と袴を選んで、着替えてもらって、赤レンガ庁舎や豊平館など札幌の素敵な建物にお出かけして楽しんでもらうというコンセプトのお店です。着飾るアクセサリーも豊富にあるので、和洋折衷のコーディネートも楽しめます。まだ開業から間もないですが、インフルエンサーの方や被写体モデルの方がご利用くださる事も多いですね。
ー着物に興味を持ったきっかけを教えてください
祖母が詩吟をやっていた事もあり、いつも着物を着ていたんです。私の母も祖母の影響で日本舞踊やお花をやっていて、着物が身近な家庭でした。でも私自身は小さい頃、自営業をしていた親の仕事が上手くいってなかったこともあって、それほど着物を着せてもらえませんでした。「裕福なお家の象徴」みたいなイメージがあって、ずっと憧れてたんです。
ー着物をお仕事にされたのはいつ頃から?
高校卒業後に東京の大手エステサロンで働いて、その後札幌に戻ってきて…22歳くらいだったかな。和裁の専門学校に通って3年間本格的に勉強をして、卒業後に和裁に携わるようになりました。ただ正直、そんなにお金を稼げる仕事ではなくて…、在学中に知り合った夫と結婚して、28歳で長女を出産してからは自然と手が遠のいてしまいました。

▲ご提供写真

孤独な育児から、メイクの道へ

▲「北海道きもの着付け師コミュニティ雪輪(ゆきわ)」の代表も務める三浦さん。困った時に助け合う目的で2024年に立ち上げたそう。当初は8人だったのが、今では30人ほどになり、勉強会やワークショップも開催しているそうです。

ーはじめてのご出産はいかがでしたか?
孤独でしたね。実は妊娠中に家を買って、出産したタイミングでちょうど引っ越しだったんです。だからガラッと環境が変わっちゃって。当時はまだ開発途中の新興住宅街だったから、原っぱにポツンと家が建っているような場所で、赤ちゃんと二人きりだったんですよね。ちょっとノイローゼになっちゃいました。それもあって、家で和裁の仕事をするよりも外で働きたくなっちゃったんですよね。
ーそれで化粧品の仕事に?
はい、個人代理店のような形で最初は副業的にやってたんですけど、自分に合っていたのか次々お客様が増えて、いつの間にかそっちがメインになっちゃって。6年後に次女が生まれてからは自宅にサロンスペースも構えて、赤ちゃんをおぶって施術してましたね(笑)
ーなかなか大変そうな…
それがお客さんも子育て経験のある方が多かったので、みんなで見てくれたんですよね。代わりにおんぶしてくれたり、あやしてくれたり。だからこそ、長くあの仕事を続けられたんだと思います。

自分を変えた、娘の不登校

ーお子さん2人とももう大きいそうですけど、一番苦労された時期は?
下の子ですかねえ。中学2年生の時に突然学校に行かなくなっちゃったんです。ひどい時は会話もできなくなった時期がありました。上の子は私が仕事に熱中していてあまり構えなかったので、次女の時は「しっかり子育てするぞ!」って気合を入れたら、中学受験も習い事もたくさんさせて…、今思えば過干渉だったのかな。慣れない環境でコロナ禍が重なった影響もあったのかもしれません。
ーどうやって乗り越えられたんですか
子供との向き合い方や接し方をガラッと変えました。「あなたは勉強ができなくても、存在しているだけで宝だよ」って。そうやって家族みんなで「大好きだよ」を伝え続けました。あとは学校の先生や友達も心配してくれて、いろんなサポートをしてくれて。少しずつ良くなって、学校に通えるようになったんです。
ー子どもを変えるんじゃなくて、ご自身を変えたんですね
自分と子どもを同一視して、自分の代わりに夢を叶えようとさせちゃっていたのかもしれません。私は私、子どもは子ども。そうやって切り分けできるようになったのは、後の自分にも大きな影響を与えてくれました。
ーお店を開こうと思ったのも、それがきっかけですか?
はい。子どもや「ママ」っていうフィルターを外して、私自身が何をしたいのか、何が幸せなのかを考えるようになったんです。あとはこの数年で身近な方が亡くなって、「明日死ぬとしたら何をしたいか」とも思うようになったことも大きいですね。

▲ご提供写真(写真モデル:札幌のアイドル「ICECREAM SCREAM」さん)

困難は神様がくれたチャンス!

▲着物だけでなく、合わせるレトロなアイテムも豊富。和洋折衷のコーディネートもできます。

ーそこで再び着物の仕事をやろうと思ったんですね
着物そのものから離れた事はなくて。というのも、娘たちに日本舞踊や津軽三味線を習わせていたので、小さい時から着付けをやってたんですよね。子どもが大きくなってからはサロンをやってる経験も活かして髪やメイクもやってたら、知人づたいで着付けを頼まれるようになったんです。色々と勉強したら、着付け師って資格がなくてもできることを知って、2023年の10月から着付け師として活動を始めました。
ー袴レンタルサロンを開こうと思ったのは
着付けができる、メイクができる、和裁の技術でお直しができる…と、自分の全ての経験を活かせるのがこの形でした。袴を選んだのは、誰もやっている人がいないから、という理由が大きいですね。袴って、明治から大正時代にかけて女学生の制服だったんですけど、札幌の観光名所もこの時代の建物が多いんですよね。
ー自分のことを始めて、家族の反応はいかがですか
すごく応援してくれて、家族の雰囲気がとても良くなったと思います。ちょっと困惑しているかもしれないですけど(笑)。
ー先輩ママとして、メッセージをお願いします
育児や仕事では色んな問題や困難にぶつかります。でもそれって、その先の自分に絶対必要なことだったり、乗り越えなきゃいけない試練だったりすると思うのです。神様ってやっぱりいると思っていて、このままではダメだよってちゃんと信号を送ってくれてるんですよね。その壁を乗り越えるために、視点や考え方を変えて違うルートを探したり、火事場の馬鹿力で乗り越えたり、誰かの力を借りたり…。そんなきっかけだと思って、「よっしゃ!きた!」と、自分や環境を見つめ直してみてください。後々になって「あの時のあれがあったから…」って振り返られる時が来ると思います!
ーありがとうございました!

▲不登校だった娘さんとは、今では笑って「あの頃は…」と振り返れるようになったそうです。「子どもと自分は別。私は私。その学びがあったからこそ、今があると思います」

「雪花堂」代表
着付け師 三浦真由美さん

「雪花堂」webサイト:https://sites.google.com/view/sekkado/top
「雪花堂」公式Instagram:@sekkado_sapporo