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○○ママの好きなこと・大切なこと コツは「教えないこと」?ビートルズファンが語る子育てのコツ|吉野健一郎さん

2026年1月30日 公開

ママと子どものにじいろ音楽隊
ギター 吉野健一郎さん

「ママと子どものにじいろ音楽隊」でギターを担当する吉野健一郎さんは、11歳の娘を育てるパパ。ジョン・レノンの生き方に影響を受けながら、「教えない」「成長を待つ」という独自の育児哲学を築いてきました。会社員として働きながら音楽活動を続け、娘さんと向き合う吉野さんに、子育てへの想いを伺いました。

Contents

1.甲子園球児からバンドマンへ!
2.ジョン・レノンに学んだ育児への姿勢
3.あえての「教えない子育て」とは?
4.親の役割は「成長を信じて待つ」こと。

甲子園球児からバンドマンへ!

ーご出身は?
室蘭の隣の伊達市出身です。幼い頃から野球をやっていたこともあり、強豪校に入るために高校から札幌に来ています。高2年の頃には甲子園も出たんですよ。
ーすごいですね。音楽はいつ頃から始めたんですか?
大学に入ってからですね。1年生までは野球漬けだったんですけど、肩を壊してピッチャーとして復帰できなくなって…。他に一生懸命できることは何かな…って思った時に浮かんだのが音楽でした。
ー音楽が好きだったんですね
父親と僕、それから娘の親子3代でビートルズの大ファン、特にジョン・レノンのファンなんですよ。で、大学2年生の時にジョン・レノンの息子、ジュリアン・レノンが札幌でライブに行って、彼がギターを鳴らした瞬間に「やっぱりジョン・レノンの子だ」って感動して。翌日にギター買いに走りました。
ーバンド活動もされていたとか
大学の後輩とその仲間でオリジナル曲中心のバンドを組んで、ライブハウスによく出てました。大きなところだと…大通6丁目の野外ステージ、あとは札幌駅のビアガーデン、岩見沢の三井グリーンランドとか。印象に残ってるのはビアガーデンで「ハード・デイズ・ナイト」をローリング・ストーンズ風にアレンジして歌ったら、酔っ払ったお客さんが全員スタンディングオベーションになったことかな(笑)。社会人になってからも続けていたんですけど、32、3歳ぐらいの頃に解散して、それからしばらくは一人で活動してきました。
ー「にじいろ音楽隊」ははじめから参加されてるんですか?
10年程前の立ち上げ時から参加してます。代表の田初さん(過去の記事はコチラ)と知り合いで縁あって誘ってもらったんです。当時は娘が1歳くらいだったかな。

▲「にじいろ音楽隊」は、札幌で活動してるママ・パパと、その子どもたちで結成しているバンド。0歳から楽しめるコンサートを開催し、年に1、2回の自主コンサートと、幼稚園やイベントからの依頼で月1、2回くらいのペースで活動しているそうです。

ジョン・レノンに学んだ育児への姿勢

▲娘さんもビートルズが大好きで、同じアルバムのテイク(収録)違いにも気が付くほど聞き込んでいるとか。「なかなかやるな!と感心します(笑)」と吉野さん。

ー育児にとっても積極的だと聞きました
またジョン・レノンの話なんですけど(笑)。ジョンは1976年、オノ・ヨーコとの子供ショーンが生まれてから3年間、世界中に「今日からハウスハズバンドになる」、つまり主夫になると宣言して子育てに専念したんです。というのも、最初の息子ジュリアンにはビートルズが忙しすぎて愛情を注げなくて後悔したから、ショーンにはたっぷり愛情を注ごうって思ってたらしいんですね。僕はその話を知っていたので、子供ができたら初めからちゃんと向き合おうと決めてたんです。
ー育児で苦労したことは?
「苦労」だと思ったことは無いですね。その時は辛いと思っても、後から振り返ったら「別に大したことなかったな」なんて思えるから。ただ、考え方を変えるきっかけはありました。
ーそれは?
夜泣きですね。正直、きついじゃないですか。最初は本当に泣き止まなくてイライラしてたんです。でもある時、人間の体って60%が水分でできてるなって考えたんです。
ー…聞いたことがありますね
水って固いもの…例えば石を投げたら波紋が広がりますよね。ということは、自分がイライラした「固い感情」を抱いたら、伝わって波紋を広げることになる。だから波紋を起こさない存在になろうと思って。「大丈夫、いつまでも起きてていいんだよ」って気持ちで接するようにしたら、不思議とすぐ寝るようになりました。

あえての「教えない子育て」とは?

▲誕生月には必ず旅行をプレゼントすると決めているそう。昨年は2人で台湾旅行に行ってきたそうです(ご提供写真)

ー不思議ですね。そして独自のお考えで…
あとは「教えないこと」も心がけてるんです。
ー教えない…ですか?
学校に行くといろんな情報を提供してくれる人はいるし、教えてくれる人もいます。ネットでカンタンに答えが見えちゃう。でも結局、どんな物事も自分の中で咀嚼して、自分のベストを作り上げていくしかないじゃないですか。だから本当に外しちゃダメなことは教えますけど「こうやったらうまくいくよ」っていうことは聞かれるまで答えないようにしてるんです。
ー「自分で考える力」がつきそうですね
僕も野球やってた時、監督やコーチから「こう打て」「こう投げろ」って言われたことなんて一切なくて。それが成長に繋がったと実感してるんです。遠回りでしたけど、そうゆう回り道こそが最短ルートなんだって気づいてくれるといいなって思って。

親の役割は「成長を信じて待つ」こと。

▲自宅に飾っているという「家訓」(ご提供写真)

ー育児に仕事、音楽活動…とってもお忙しそうですが、ご自分の時間は?
ありますよ。なぜなら、娘にきちんとした「家訓」を教えて、実践してくれているから、家のことは自分で考えて行動するようになったんです。
ー家訓ですか…?
「1、整理整頓。2、体を動かす。3、心を整える」です。この順番が大事で、まず整理整頓をしなければ何事も始められない。次に体を動かすためにまず整理整頓が必要で、体が動いたらおのずと心が整ってくる。心が整ったら今日に感謝できる余裕が生まれる。娘には小さい時から教えてきましたし、冷蔵庫の上にも清書したものを置いてます。僕は手帳にも書いてます(笑)
ーそれは自主的な子どもになりそうですね
最近、学校の先生から「いつも誰かの役に立つことをしてくれている」って聞いて嬉しかったです。人が片付け忘れてるとか、閉め忘れてるとか、周りからはぐれている子をさりげなくフォローするとか。
ー嬉しいですね。先輩としてパパ・ママへアドバイスをお願いします
人にはそれぞれ、「成長の速度」があるということ。例えば「ケンタッキー・フライドチキン」創業者のカーネル・サンダースは60代前半まで何をやっても失敗する人生だったんです。でも65歳でチキンを全米のレストランに売り歩き、そこから全国チェーンになっていった。とすると、それまでの失敗って「失敗」じゃなくて、花開くまでのノウハウを勉強していた期間なんですよね。僕は野球でもそうゆう選手をたくさん見てきました。
ーなるほど
失敗ばかりでも、続けていれば上手く行くタイミングが必ず来るんです。だから例えば習い事が上手く行かなくても、親としては結果をすぐに求めず、成功するタイミングが来ると信じて待ってあげることが大事だと思います。
ーありがとうございました!

▲1月には長女も「にじいろ音楽隊」のキーボードとしてデビュー。独学で弾き始めたそうです(ご提供写真)

ママと子どものにじいろ音楽隊
ギター 吉野健一郎さん

ママと子どものにじいろ音楽隊 公式Instagram:@nijiiro_room