働く主婦のリアルボイス｜温浴施設の調理補助【やすらぎの湯処たまゆらの灯】

2020年3月2日公開

インタビューしたのは／福原一恵さん（70歳）
「やすらぎの湯処たまゆらの灯」での勤務歴は約2年。1日5時間勤務、週3〜4日の出勤が基本のシフト。ご主人に先立たれたことから現在は一人暮らし。4人のお子さんに恵まれ、お孫さんは11人。

「お互い様」で助け合うフラットな人間関係が心地よく、
働きがいもたっぷり得られる職場です！

息子から「シニア世代も大歓迎の職場があるよ」と聞いて応募してみました。
結婚後、4人の子どもに恵まれました。上の3人目までは専業主婦として幼稚園に通わせましたが、もともと家でじっとしているのが好きではなく、末っ子を保育園に預けてからは、近所のお弁当屋さんや仕出し屋さんで週3〜4日パートとして働きました。
以前の仕事は保育園の調理補助スタッフ。65歳の定年まで勤めた後は、雇用延長でさらに2年間働きました。年齢も年齢ですから次の勤め先は見つからないだろうと思っていましたが、息子から「新しくオープンするたまゆらの灯ならシニア歓迎の求人募集しているよ」と聞いたんです。主人に先立たれたこともあって、家に一人でいてもつまらないですし、やっぱり外に出たいという気持ちがフツフツと湧き上がりました。
面接の際、当時68歳だった私の年齢でも「大歓迎！主婦のスキルも生かせます」と言っていただけ、「系列店では80歳近い方も働いている」と教えてもらって安心したことを覚えています。自宅からは車で10分くらいなので通勤の負担はありませんし、交通費も支給してもらえるということでチャレンジしてみました。

整理整頓や効率化など主婦の得意分野がバッチリ生かせます。
オープン前に採用されたので、初期の研修は厚別の店舗で受けることになりました。身だしなみや手洗いといった衛生面から丁寧に教わり、揚げ物や麺の茹で方を徐々に身に付けていくような進め方です。
といっても、タイマーの時間通りに調理をするだけで同じ味が提供できるので、それほど難しい作業はありません。シフトによって多少業務は異なりますが、包丁を使うのは野菜を切る時くらい。主婦として料理を作っている方なら、どなたでもすぐに慣れることができると思います。
うちのお店は支配人をはじめとする社員さんが、現場のパートスタッフの声を吸い上げてくれます。「お漬物を先に準備しておくと提供が早くなるんじゃない？」「この食材は作業台の下にしまっておくと効率的」といったアイデアを出し合い、それらが採用されることにやりがいも感じるんです。こうした整理整頓や小さな効率化も、主婦の得意分野だと思います。仕事に行く日のほうが生き生きとし、出勤が楽しみです。

従業員特典は入浴が無料！働く主婦が疲れを癒やすには最適です。
職場の自慢は何と言ってもチームワークの良さ。オープニングスタッフの募集だったこともありますが、パート仲間は年齢の差を感じることもなくフラットな関係です。手を動かしながらも、家庭のことやテレビの話題といった雑談を交わし、和気あいあいと働いています。
月に3日の希望休はほぼ通りますし、急に体調が悪くなった時も「お互い様だから」と交代してくれる人ばかり。シフトも時間帯が固定制なので、例えば小さなお子さんのいる主婦の方は、私と同じ9時半〜14時半までの勤務を選べば保育園のお迎えにも十分に間に合うと思います。
従業員はタダでお風呂に入って帰れるのも、働く主婦にとって疲れを癒やすにはうれしい特典です。あと、年に2回全店共通の入浴券を20枚近くいただけるので、私は孫にプレゼントして喜ばれています（笑）。働きやすさだけでなく、働きがいもある職場なので、体力の続く限り勤め続けたいですね。

主婦の方々の貴重な意見を、しっかりと取り入れています。

当店では、10代から60代・70代まで幅広い年代の従業員が働いています。とりわけ、主婦の方はパートスタッフのコアな層です。約2年前に採用したオープニングスタッフがほぼ欠けることなく定着しているため、チームワークの良さは系列店の中でも抜群。研修は先輩のパートさんが現場で教えるようにしているので、主婦の新人さんも和気あいあいと溶け込んでもらえると思います。
年齢や体力、ご都合に応じて出勤日数のバランスは取りますし、急病によるお休みは皆でカバーしています。加えて、私はスタッフの声にできる限り耳を傾けます。こと「家事や整理整頓の達人」でもある主婦の方の意見は参考になることばかり。例えば、おいしそうな盛り付け方や食材の整理方法は、何度も助言を参考にしました。このように自らのアイデアを実現することで、働きがいも感じていただきたいと考えています。

支配人大野一郎さん