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私のシゴト探しSTORY 主婦の仕事探しにまつわるさまざまなストーリーをご紹介。私のシゴト探しSTORY【熊野さんの場合】

2021年2月22日 公開

インタビューしたのは/熊野由希さん(30歳)
ご主人と6歳の娘さんとの3人家族。高校卒業後は事務の仕事に就く。23歳で結婚、妊娠を機に退職し専業主婦として子育てに専念したのち、飲食店でパートの仕事を開始。ご主人の転勤により引っ越した先では、再びパートの事務職に。正社員を目指そうと考え、27歳の時にどこの土地でも働ける看護師を目指そうと決意。看護学校で2年間学んだのち、現在は准看護師として働きながら実務経験を重ねているところ。いずれ正看護師になることが目標。

子育てをしていた27歳の時に看護学校受験を決意。今は准看護師として働き始めて2年目の新人です。

働いている生活の方が、私は向いているなと気づきました。
今は30歳なのですが、看護の道へ進もうと決めたのは子どもがまだ小さかった27歳の時でした。もともとは、まったく違う仕事をしていました。商業高校を卒業後、最初に就いたのは事務の仕事。請求書の作成や支払い、経費の確認、取引先への支払いなどを担当し、毎日書類と向き合っていましたが、23歳で結婚し、妊娠を機に退職しました。子どもが小さなうちは、専業主婦をしていたんです。主人から生活費をもらって洋服や化粧品なども買うことができましたが、自分で働いたお金で買いたいなと思うようになってきて。まだ若かったこともあり、仕事や自分自身がやりたいことに打ち込んでいる同年代の友人たちを見て、うらやましい気持ちもありました。あとは、専業主婦を経験したことで、私の場合は働いている方が生活にメリハリがつけられると気づいたんです。働いている方が自分らしいなと思って、仕事探しをスタートしました。事務職とは、まるっきり違う仕事がやってみたくなって挑戦したのが飲食店の仕事です。子育てしながら働くのは初めてでしたが、保育園に通うようになった娘は、「この前熱を出したばかりなのに!?」と思うほど発熱を繰り返しました。急なお休みもいただける環境ではありましたが、子育てしながら働く大変さを実感したものです。保育園に近い飲食店に転職したりして、子育てと仕事のバランスを模索しながら働きました。書類とにらめっこしていた事務職と違い、飲食店の仕事では相手の立場にたって考えることや、言葉遣いに気を遣いましたね。仕事を通してお客様と直接関われたのは、私にとって良い経験だったと思います。
今、挑戦しないと一生やらない気がして。27歳で看護学校受験を決意。
主人の転勤を機に新たな町へ引っ越し、ハローワークで見つけた事務の仕事をパートで始めました。その頃から、正社員になりたいと思うようになりました。もっと仕事や会社と関わりたいという気持ちがふくらんできたんですね。親友が看護学校に通っていたり、主人の先輩の奥様が看護師さんだったこともあり、看護の仕事に就きたいと思うようになりました。この先、主人の転勤で引っ越したとしても、キャリアを生かして働ける仕事だったことも理由のひとつです。とはいえ子どもが小さかったので、遠回りではありますが、准看護師から正看護師を目指すルートを考えました。看護学校も、准看護師を目指すコースはお昼から18時くらいまでの授業だったので、子育てしながらでも学べるかなと思ったんです。まずは看護学校の試験に受からなければなりませんから、本気で勉強を始めました。母は当初、冗談だと思っていたみたいです。高校の成績証明書をもらう手続きをお願いした時に、「本気なんだ」と思ったと言っていました。20代のうちに資格を取ろうと考えて、決心したのが27歳の時。試験は11月にあるのですが、一念発起したのは2月でしたから、国語、数学、英語、面接がある入学試験まではすでに10カ月を切っていて。子どもを寝かしつけながら眠ってしまわないように目覚ましをかけ、夜に勉強し、娘が起きる前に起きて朝も勉強…。当時はパートの仕事を続けていたので、休憩時間も勉強時間に充てていました。育児、家事、仕事、勉強。今まで生きてきた中で、一番勉強をしたと思います。「これで落ちたら、あとがない!と自分を追い込んでいましたね。母は数学が得意だったので、週末は娘を連れて実家に帰って教えてもらいました。主人や義母、母にも子どもの面倒を見てもらいながら看護予備校の夏期講習にも行き、なんとか試験に合格することができたんです。「また学生をやれるんだ!」「この学校でがんばったら、看護の仕事に就けるんだ!」って心の底からうれしかったことを思い出します。
将来の目標は正看護師になること!資格があることで仕事の選択肢が広がりました。
通い始めた看護学校で准看護師を目指す学生は、平均年齢が27歳くらいでした。高校卒業したての方もいれば、社会人を経て学び始めた方もいらして。もちろん、入学後は勉強漬けの毎日です。看護助手をしながら学んでいるクラスメートもいる中で、私は医療関係はまるっきり初めての素人ですから、医療用語や専門知識を覚えるだけで大変でした。日々の課題も多いですし、何度か実習もあるんです。娘を保育園に送るのは私、お迎えに行くのは主人。主人をはじめ、家族みんなに協力してもらいながら学んだ2年間でした。週末は娘と遊ぶように心がけましたが、淋しい思いをさせてしまったかもしれません。おかげで無事に2年間で卒業することができました。主人は「無理だと思ったけど、よくやりきったね」と労ってくれましたし、家族も「子どもが小さかったのによくがんばったね」と喜んでくれました。今は働き始めて2年になりますが、毎日が学ぶことばかりです。経験を重ねることが自分の力なるので、昨年からは夜勤も担当しています。大変なこともありますが、看護学校時代の実習期間の辛さを思えば乗り越えられる気がするんです。仕事で落ち込むことがあっても「あの時よりは、まだマシだな」って。精神科がメインの病院からスタートし、スキルアップしたくて内科の病棟がある病院に転職もしました。パート時代よりもお給料が上がりましたし、ボーナスももらえます。何より勤務する病院を変えようと思った時に、資格があることで職場選びの選択肢が増えたことを実感しました。娘も大きくなり、「お仕事がんばってね」とお手伝いまでしてくれるので、だいぶ働きやすくなりました。今は、正看護師になる目標に向け、あらゆることを経験したいと思う毎日です。

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