フェルトの温かみを生かしたアクセサリーで人気のkinakoこと丸田さん

2022年12月19日公開 / 2024年9月27日更新

釧路エリアで活躍する女性にお仕事や活動についてお聞きし、生き生きと人生を輝かせる秘訣を探る「ウーマンデイ！」。
今回ご登場いただくのは、フェルトを使った髪飾りやピアス、コサージュなどを製作・販売するハンドメイド作家kinakoさんこと丸田知歩さんです。交際相手の転勤をきっかけに釧路に移り住んだ丸田さんに、フェルトアクセサリー作家になった経緯や作品に対する思いを語っていただきました。

kinako（きなこ）
丸田知歩（まるたちほ）さん
千葉県出身。IT企業のシステムエンジニアとして働いていたが、交際中の彼の転勤を機に退職し昨年12月に釧路へ。以前からハンドメイドに興味があり、特にフェルトの手触りやぬくもりに引かれてアクセサリー製作を始める。趣味は散歩と映画鑑賞。

フェルトのぬくもりに魅せられて

フェルトアクセサリー作家kinakoとして活動中の丸田さんは、花をモチーフにした髪飾りやピアスなどをハンドメイドマーケットサイトやイベント等で販売しています。花びらの形に切った生地を丁寧に縫い合わせた作品は、繊細な仕上がりとぬくもりのあるデザインで人気です。
丸田さんとフェルトとの出合いは一冊の本がきっかけでした。「釧路へ来てしばらくして生活が落ち着いたころ、書店でフェルトフラワーの本を見つけました。平面のフェルトが立体的でかわいらしい花になることに感動し、自分もやってみようと思ったのです」。
以前からマフラーを編んだりエコバッグを作ったりと、細かい手仕事が得意だった丸田さんは独学で技術を習得。フェルトの魅力をもっと広めようとハンドメイドマーケットサイトでの販売を開始し、イベント出店やカフェでの委託販売にも積極的に動き始めます。「知り合いがいなかったので、イベントもカフェにも自分で直接お願いに行きました」。

パートナーのサポートに支えられながら

今では他の作家さんやお客様との交流も増え、活動の幅が広がったという丸田さん。イベントでは「これかわいい。どうやって作るの？」「kinakoさんが出店すると聞いて来ました」と声を掛けられることもあり、やりがいを感じているそうです。「作品が売れるのはもちろんうれしいですが、どれも思いを込めて作っているので、その魅力が伝わることが何よりの喜びです」。
パートナーである彼の存在も大きいといいます。「イベントの搬入・搬出を毎回手伝ってくれ、ディスプレイ用の棚も作ってくれました。作品製作はデザインから生地のカット、縫製まで全部1人でやる作業。細かい工程に疲れてしまうこともありますが、彼がいつもそばで支えてくれます」。
そんな丸田さんの夢はいつか自分の店を持つこと。「心を込めて作った作品をたくさん並べ、年齢や性別を問わず誰もが気軽に立ち寄れるお店にしたいです」と目を輝かせて語ってくれました。