大好きなダンスを仕事に。ダンススクール「Lexicon BE Studio」の石川さん

2025年7月14日公開

釧路エリアで活躍する女性にお仕事や活動についてお聞きし、生き生きと人生を輝かせる秘訣を探る「ウーマンデイ!」今回ご登場いただくのは、ダンススクール「Lexicon BE Studio(レキシコン・ビー・スタジオ)」でインストラクターとして働く石川智恵(いしかわともえ)さんです。ダンス一筋、全力で取り組む姿に迫ります。

Lexicon BE Studio(レキシコン・ビー・スタジオ)石川智恵(いしかわともえ)さん
釧路市出身。小学3年生の時にダンスを始める。中学ではバスケットボールに打ち込むが、高校でダンスレッスンを再開。社会人になってもダンスの熱は冷めず、経験を積むために上京。2021年、ダンススクール「Lexicon BE Studio」を開講。夫と二人暮らし。休日はドライブや旅館巡りをして楽しむ。

東京での経験を釧路へ、ダンスの魅力を地元で伝える

高校卒業後に地元釧路で就職したものの、ダンスを仕事にするという夢があきらめきれず、会社を辞めてダンスの勉強のために上京した石川さん。アルバイトを掛け持ちしながら東京で経験を積む中で、新しいジャンルのダンスに出合います。釧路ではヒップホップを教える教室が多かったため、東京で見つけたジャンルや幅広いダンスの世界を地元に広めたいと思うようになりました。その後釧路に戻り、小学生の時に同じダンス教室に通っていたチームメイトと再会。一緒に地元でダンスを教えようと意気投合し、「Lexicon BE Studio」を開講しました。同スタジオでは、子どもから大人まで、男女問わず幅広い年代でレッスンを行ない、ヒップホップの他に、東京で学んだR&B、ジャズ、K-POPなどのダンスを教えています。「何かを口にしたり伝えることが難しい」と人前で話すことが苦手な石川さんですが、ダンスをすると自然と笑顔になったり、自分の内面を表現しやすくなるのだそう。「自分の個性を出せるのがダンスだなと思っています」と自己表現の一つとしてダンスに取り組み、自分なりの指導スタイルを模索しています。

ダンスで心と体をはぐくみ、未来へ前進

スクールを始めた当初は、一人ひとりの成長スピードに差があり、レッスンで効果的に伝える方法など指導に試行錯誤しました。現在はただ踊るだけではなく、音楽や表現に対しても関心を持って視野を広げてほしいと考え、人格など内面的な成長もダンスによって促せるようにかかわっています。そんな彼女が最もやりがいを感じる瞬間は、レッスンを通じて、生徒の成長した姿を踊りの中に見ること。時には生徒が新たな踊り方をして、刺激を受ける場面もあります。以前は一方的に指導するばかりでしたが、石川さんと生徒の間で相互作用が起こるようになり、「自分も学ぶことがあって楽しい」と学び合う姿勢を大事にしています。現在は釧路市内で練習室を借りて活動していますが、独立したスタジオを立ち上げるための準備を進めています。「できればカフェも併設して、保護者がお茶をしながら子どものレッスンの様子を見られるようにしたい」と親子で楽しめるダンススクールを目指し、新たなスタートを切る予定です。