料理でかなえる夢と地域貢献。「レストラン時季／かなるスイーツ工房」の土井さん

2025年9月8日公開

釧路エリアで活躍する女性にお仕事や活動についてお聞きし、生き生きと人生を輝かせる秘訣を探る「ウーマンデイ！」
今回ご登場いただくのは、釧路市阿寒町で「レストラン時季」と「かなるスイーツ工房」を経営する土井佳瑠（どいかなる）さんです。料理を通じて地域に貢献しようと取り組む姿に迫ります。

レストラン時季／かなるスイーツ工房　土井佳瑠（どいかなる）さん
札幌市出身。小さいころから料理が得意で、飲食店を経営する夢を抱いてアルバイトで経験を積む。結婚し夫の転勤で網走市、そして釧路市へ。2年前にかなるスイーツ工房を、今年8月に阿寒町でレストラン時季を開業。
その傍ら、オーラ鑑定と耳つぼセラピーも行っている。夫と7歳と4歳の子どもの4人家族で、年に数回の家族旅行が日々の大きな活力に。

イベント出店からスタートし、子育てしやすい環境で店舗を経営

土井さんは2023年にかなるスイーツ工房を始め、今年8月に阿寒町で店舗を構えレストラン時季をオープンしました。スイーツ工房を始めたきっかけは、「成果が目に見える仕事に挑戦したい」と夫に話をしたことでした。物心がつくころから料理に関心があり、中学生の時には共働きの両親に代わってきょうだいの夕食を作っていた土井さん。得意な料理で仕事ができたらと思いを伝えたところ、背中を押すように夫が応援してくれたことで店を持つ夢の実現を決意します。
スイーツ工房を始めた当初は子どもがまだ小さかったことや、高額な機材をそろえる店舗経営は難しいと考え、イベント出店からのスタートでした。
2年ほどイベント出店で実績を積んだ後、子育てとの両立を考えながら物件を探し、理想の物件を見つけた阿寒町へ移住。念願の自分の店を構えることができました。イベント販売を重ねるうちにブランドのファンも増えていき、実店舗のオープン時にはこれまでのお客様やたくさんの地域住民が来店し、大盛況でした。店を構えたことで、スイーツだけでなくランチメニューも展開できるようになりました。

「誰かのため」が原動力。多岐にわたる夢と展望

レストラン時季の定食メニューには、かなるスイーツ工房のデザートが付きます。「私ができるおもてなしでお腹いっぱいになって、舌も心も満足してもらえたら」と自分の料理を通して、みんなに笑顔を届けたいと思っています。
きょうだいのために作った夕食が、土井さんの料理の原点。「料理が好きだけど、それ以上に家族が喜んでくれるのが楽しかった」と振り返ります。自分の作ったご飯で家族が笑顔になる、その経験こそが、誰かのために料理を作るやりがいにつながっています。
飲食店を経営するという夢をかなえた土井さんですが、現在は昼営業のみ行なっているレストラン時季を、夜営業もできるようにすることが次の目標です。その他にも、店舗を拠点に「広い敷地を生かしてドッグランを作ったり、店舗２階のスペースをスポーツ遠征の合宿所のようにしてみたい」と、夫と一緒に新たな夢を描いています。阿寒町の新たなスポットとして地元の人たちからの期待に応えられるよう、地域に喜ばれるお店づくりに挑戦していきたいと今後の展望を熱く語ってくれました。