生きている証を笑顔で残す「Life Story Photographer」柴田さん

2025年9月22日公開

釧路エリアで活躍する女性にお仕事や活動についてお聞きし、生き生きと人生を輝かせる秘訣を探る「ウーマンデイ！」
今回ご登場いただくのは、「Life Story Photographer」として家族写真などの撮影をしている柴田真希（しばたまき）さんです。看護師をしながら写真家としても活動する柴田さんの撮影に対する思いを熱く語っていただきました。

Life Story Photographer 柴田真希（しばたまき）さん
中標津町出身。小学生の時に親の転勤で釧路に引越し、市内の看護学校を卒業。看護師として働く傍ら写真家としての活動に加え、「人の“好き”と“魅力”を引き出す応援イベント」の運営にもかかわる。撮影やイベントを通して人の笑顔を見ることが元気の源。4人の子どものシングルマザー。

幸せな時間を残す、フォトグラファーの道へ挑戦

看護師として働く柴田さんは、患者さんやその家族が「最期を迎える時に、後悔の念を口にするのが気掛かりだった」と言います。入院患者さんが家に帰れず、寂しい気持ちで過ごすのを見て、家族や大切な人と過ごす幸せな時間を形に残せたらと思うようになり、シニアと家族のためのメモリアルフォトグラファーとして活動を始めました。
残された家族がずっと見続ける顔となる遺影には、特に思い入れがあります。葬儀関係の仕事をしている友人から、遺影写真を用意するのに昔の写真から探し出すなど苦労する家族が多いという話を聞きました。「誰しも、いつ最期の時が訪れるかは分かりません。だからこそ、1年に1度は家族で写真を撮る。私の活動がそのきっかけになればうれしいです」。
柴田さんがカメラを始めたきっかけは、子どもの成長する姿を残したいと思ったから。4人の子どもたちをカメラで追い続けるうち、広報用の学校行事の撮影を担当したりと趣味の域を超えて活動が広がっていきました。そんな中、師匠となるフォトグラファー大澤将基さんと出会ったことで本格的に写真家を目指します。現在は、大澤さんのアシスタントとして撮影に入り学びを深める一方で、個人での活動も少しずつ増えてきています。

後悔のない人生を歩むために、新たなステージへ

家族に囲まれたありのままの表情を残せるよう、スタジオではなく自ら出向いて撮影するのが柴田さんのスタイル。要望があれば、自宅だけでなく思い出の場所での撮影にも対応しています。看護師としての知識を生かし、体調に不安がある方でも安心して撮影できるようサポートできることも大きな強みです。
これまでは看護師の仕事をベースに撮影活動を続けてきた彼女ですが、依頼が増えるにつれてスケジュール調整が難しくなってきました。「一度きりの人生を悔いなく、やりたいことに全力を尽くしたい」と思うようになった柴田さんは、看護師を辞めて写真家として本格的に活動していくことを決意したそうです。
「子どもたちが夢を持つためには、大人たちが輝く姿を見せることが大切」と考えるようになった柴田さん。写真の他にもイベント主催など、自分の関心に従って行動することが楽しく生きることにつながると感じています。そして、「子どもが何かしたいと言った時に背中を押せる大人でありたい」と新たなステージにチャレンジします。

師匠の大澤さんと企画した「スマホ写真展」。講座で撮影のコツをつかんだ参加者が写真家となって作品を展示しました。
撮影でインドに行った時のもの。年に一度は海外での撮影ツアーに参加し、見聞を広め技術を磨いています。
「えんとつ町のプペル」の西野亮廣さんに感銘を受け、直接連絡し講演会を主催。やりたいことを実現した柴田さんの最初の一歩。

Life Story Photographer　柴田真希

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