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○○ママの好きなこと・大切なこと 転勤族ママからアート講師へ転身!活動の中で見つけた、大切なこと|荒川亜美さん

2025年1月24日 公開

ボタニーペインティング講師 荒川亜美(つぐみ)さん

5歳男の子を育てながら、「ボタニーペインティング」の講師としてご活動する荒川亜美(つぐみ)さん。ワークショップや販売会など積極的に活動をされていますが、3年前にご主人の転勤で札幌に来た当初は知人すらいない状況だったのだそう。アートとの出合いや、続ける中で見えてきた価値観について、お話を伺いました。

Contents

1.ご主人の転勤を機に、縁もゆかりもない北海道へ
2.人生で初めて打ち込んだアート
3.活動をする中で気付いた、家族の大切さ
4.子育ては、大切なことを見つける絶好のタイミング

ご主人の転勤を機に、縁もゆかりもない北海道へ

ーご出身は道外なのだとか
神奈川県相模原市で生まれ育ち、30年近くあちらに住んでいました。夫が転勤族で、北海道に来たのは3年前の2021年、息子が2歳の時です。ちょうどコロナ禍でもありましたし、引っ越したのがちょうど連日大雪が続いていた日で…来てすぐに車が埋まったのを覚えています(笑)

ーあ、ありましたね。北海道は全く縁の無い地なんですか?
父が富良野出身だったので、子どもの頃は年1回ほどは来ていましたが、祖父母が亡くなってからは来てなくて…15年ぶりぐらいでしたかね。もともと友達がいなくても割と平気なタイプなんですど、さすがに親戚もいないというのは心細かったですね。

ー荒川さんはなぜ、ボタニーペインティングを
2年ほど前に、少し外に出ようと「子連れOK」のイベントに色々と出掛けていたんです。そんな時に、宮澤穂乃香さん(取材記事)や「neaRlabo」のりさこさん(取材記事)をはじめ、子育てしながら活動をされている方とお会いしているうちに「自分も何かやりたい」と思うようになって。
そんな時に偶然、インスタで「ボタニーペインティング」のネット講座の広告を見つけて、習い始めたんです。2日間の対面講習で認定資格を取得して、それからすぐに自分でワークショップを開きました。

人生で初めて打ち込んだアート

ー「ボタニーペインティング」とは何ですか?
本物の植物の葉に彩色してつくるアートです。元々はハスやゴムノキ、インドボダイジュなどの葉を使っています。日本でこのアートをはじめた先生が東南アジアに行った時に、葉っぱが模様になっている家具を見つけて、それを元に着想したそうです。1歳からできるぐらいカンタンですし、葉によって表情が変わるのも魅力です。

ー元々創作活動はされていたんですか
趣味でアクセサリーを作ったりはしていましたけど、これほど打ち込んだのは初めてでした。昔から1つのことに打ち込むことに憧れがあったので「ようやく夢中になれるものが見つかった!」という印象でした。実は結婚前から書店やカフェ、テーマパークのスタッフ等々をしていたんですが、どうにも長続きしないタイプだったんです。

ーワークショップはどんな方が参加されていますか?
子連れOK、誰でもはじめやすいアートなこともあり、親子でご参加いただけることが多いですね。意外とパパが夢中になってくれるようです(笑)。
以前まで定期的に開催してきましたが、ちょっと理由があって今後は不定期に切り替える予定です。

活動をする中で気付いた、家族の大切さ

ー活動をはじめていかがですか?
まず友達が増えました。人生で今、一番友達が多いと思います(笑)。
あとはワークショップを通じて色んな親子の姿が垣間見えたり、ママが生き生きとしている姿を見られたり。私自身、毎日子育てで「病みそう…」という状態からはじめて、活動がストレス発散になったので、はじめて良かったと実感しています。

ーつらい時期もあったんですね
コロナ禍で、引っ越ししたて、夫も仕事で忙しくワンオペだった自宅保育の時期が本当に苦しくて…。毎日イライラして、夜になると泣きたくなるほどつらい時期でした。家事や育児って、カタチに残らないじゃないですか。でも、アートはカタチとして残るので一日の達成感が違うんですよね。

ー続ける中で変化があったんですね
子どもとの向き合い方がガラリと変わりました。アートを通じて、子どもと向き合うよりも自分と向き合えるようになっている気がします。ワークショップを不定期開催に切り替えたのも、自分が優先させたいことにきちんと向き合えたからです。

ーというと?
イベントが土日中心なので、好きでやっていた活動なのに気付けば家族の時間が取れなくなってしまっていたんです。アートを作るだけが私の存在意義じゃない、やっぱり子どもとの時間、家族の時間が大事だなって。その気付きを得てから、息子の存在がより愛おしくなりました。ずっと育児だけをしていたら気付かなかったと思います。

子育ては、大切なことを見つける絶好のタイミング

ーご自身の経験を踏まえて、ママたちに助言をするなら、何とお伝えしますか?
子育ては本当に一瞬です。でも、人生でさまざまなことに向き合う絶好のタイミング。そのために、自分が好きなこともやってみるといいと思います。

ーちなみに、好きな事に出会うヒントは
あんまり考えすぎずに、自分の感情にまかせるといいと思います。散歩、映画など…とにかく何でも良いので挙げてみて、その中から自分を構成する要素を見つめてみてください。もしも「でも子どもがいるから…」と思うのであれば、本心は子どもと一緒にいたいのかもしれません。そんな気付きを得るためにも、子どもと自分を一度切り離して、じっくりと考えてみるといいと思います。

ー同じように悩まている転勤族ママも多いと思います
はじめは友達がいなくても、子育てサロンや交流会など、機会はたくさんあって、必ず友達ができると思います。だから色々お出かけしてみること。特に私からみると、札幌の方は温かくて、子育てもしやすいまちだと感じています。

ー今後の目標を教えてください
自分が楽しめるペースで、自分が楽しめる企画をすること。やっぱり大変だなって思いながら企画していると、自然とお客さんも減ってしまうんですよね。自分が気付いた「親子の時間」を大切にしながら、そして「親子の時間」の提供もしながら、地道に続けていけたらと思います。

ーありがとうございました!

ボタニーペインティング講師 荒川亜美(つぐみ)さん

荒川さんInstagram:@amaneku.b.1