働いている生活の方が、私は向いているなと気づきました。
今は30歳なのですが、看護の道へ進もうと決めたのは子どもがまだ小さかった27歳の時でした。もともとは、まったく違う仕事をしていました。商業高校を卒業後、最初に就いたのは事務の仕事。請求書の作成や支払い、経費の確認、取引先への支払いなどを担当し、毎日書類と向き合っていましたが、23歳で結婚し、妊娠を機に退職しました。子どもが小さなうちは、専業主婦をしていたんです。主人から生活費をもらって洋服や化粧品なども買うことができましたが、自分で働いたお金で買いたいなと思うようになってきて。まだ若かったこともあり、仕事や自分自身がやりたいことに打ち込んでいる同年代の友人たちを見て、うらやましい気持ちもありました。あとは、専業主婦を経験したことで、私の場合は働いている方が生活にメリハリがつけられると気づいたんです。働いている方が自分らしいなと思って、仕事探しをスタートしました。事務職とは、まるっきり違う仕事がやってみたくなって挑戦したのが飲食店の仕事です。子育てしながら働くのは初めてでしたが、保育園に通うようになった娘は、「この前熱を出したばかりなのに!?」と思うほど発熱を繰り返しました。急なお休みもいただける環境ではありましたが、子育てしながら働く大変さを実感したものです。保育園に近い飲食店に転職したりして、子育てと仕事のバランスを模索しながら働きました。書類とにらめっこしていた事務職と違い、飲食店の仕事では相手の立場にたって考えることや、言葉遣いに気を遣いましたね。仕事を通してお客様と直接関われたのは、私にとって良い経験だったと思います。