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○○ママの好きなこと・大切なこと 片付けは「なりたい自分」を叶えてくれる!|整理収納アドバイザー Fujinaoさん

2026年9月18日 公開

整理収納アドバイザー
Fujinaoさん

Instagramのフォロワー数は8.4万人以上。整理収納アドバイザーとして、約10年間で400件以上のお片付けをサポートしてきたFujinaoさん。2人の息子さんを育てる転勤族ママとして、忙しい毎日を送ってきました。そんな暮らしの中で見つけた、片付けの先にある心地よさや、自分らしく生きるヒントとは何か。札幌のご自宅にてお話を伺いました。

Contents

1.片付けで家族関係まで解決。
2.「汚部屋」住まいだった大学時代。
3.まずは「捨てる勇気」を持つこと。
4.キレイな家は、平和も理想の人生も与えてくれる。

片付けで家族関係まで解決。

ー綺麗なおうち!モデルハウスみたいですね
ありがとうございます。モデルハウスよりモノが少ないかもしれませんね(笑)

ー確かに!まずは現在のお話を伺っていきます!
大きく分けて3つあり、一番メインの活動は、お客様のお宅にお伺いして片付けをお手伝いをすることです。もう一つが、「お片付けの学校」と言って、オンライン形式で受講者さんに片付けのコツを伝授しておよそ3ヶ月かけてお家全体を掃除するプログラムです。最後が企業からご依頼を頂いての職場のお片付け。事務所や工場に整理収納アドバイザー2〜3人で伺って、社員さんと一緒に職場を整えたり、整理整頓のための出張講座を行ったりします。他にも雑誌「ESSE」やWebメディア等で毎月、連載を書かせて貰ったり、メディアへ出演することもあります。

ー幅広くご活躍中ですね
あとはジャンル違いだと「方眼ノートベーシック講座」の講師もやっているんですが、これも実は「頭の中のお片付け」をノートを使って実践していくためのもの。基本、私の頭の中は常に片付けのことでいっぱいなんです(笑)。

ーお片付けはどれくらいの件数をご担当されてきたのでしょう?
ご自宅への訪問件数でいうと、これまで400件以上です。オンラインのサポートも含めるともう少し件数が増えると思います。

ー400件!これまでどんな反響がありましたか
ありがたいことに「お片付けをすることで夫婦関係や家族関係が変わった」というお話をよく頂きます。空間が変わると、そこにいる人の気持ちも変わるんですよね。例えば、家が散らかっているストレスで旦那さんとの仲が悪くなってしまっていた奥さまが、片付けを頑張ることで旦那さんも「じゃあ俺も頑張るか」と一緒に取り組み始めて仲直りできた、ですとか。あとは引きこもりがちだった奥さまが、片付けの回数を重ねるごとにみるみる明るくなり、メイクやネイルをするようになって、やがてパートを始めたり。人がどんどん元気になっていく様子を見ていると、住環境がどれだけ人に影響を与えているかを実感します。

「汚部屋」住まいだった大学時代。

▲活動をスタートした時は千葉県にお住まいで、関東圏のお家の片付けを手がけてきたそうです。

ー活動をはじめるまでのお話を。昔からお片付けが好きだったんですか?
いいえ、実は大人になってからなんです。実家の母がなかなか物を捨てられないタイプで、その影響からか夫婦喧嘩も多い家庭でしたし、私も思春期になると母との関係性が悪くなってしまって。大学4年間はほとんど家出して、当時の恋人の家に転がり込んで暮らしていました。本当にすさんだ生活を送ってて、食べ残しもそのまま置いてあるような「汚部屋」です(笑)

ー今の上品なお姿からは全く想像がつかない…
整理整頓なんて「意識の高い人」のやることだと思い込んでいました(笑)。きちんとお片付けするようになったのは、社会人になって、職場で出会った夫と2009年に結婚して、子どもが生まれてからのことです。

ーなぜですか?
夫が転勤族で、辞令が出たら2週間ほどで引っ越ししなければいけないんですけど、育児しながら、子どもの幼稚園の転園手続きや作業をしなければならなくて。そうなると、いつでも引っ越しできるよう準備しておくのが最大の対策になるんですよね。あと、東日本大震災の半年後、まだ余震の続いている仙台に転居したことがあって、防災の観点からもキチンとお片付けするようになったんです。とはいえ当時の考え方はまだ「いかに詰め込むか」。今とは全く異なる考え方でした。

ー本格的に目覚めたのはいつから?
10年ほど前、たまたま整理収納アドバイザーのお片付けのセミナーに行ってみたんです。するとお片付けとは「物との付き合い方を見直すこと」だと知って、衝撃を受けて。実践していくと、本当に心が入れ替わったかのように毎日心地よく過ごせるようになりました。その後、整理収納アドバイザーの資格を取って、「もっと多くの人に伝えたい」とブログやSNSで発信を始めていくと、次第に「片付けに来てほしい」と呼んでいただくようになって、あっという間に今に至るという印象です。

▲FujinaoさんInstagramより。服を最小限しか持たない「ワンピース15着だけの暮らし」も発信しています。

まずは「捨てる勇気」を持つこと。

ーじゃあ、ここからは片付けのコツについてカンタンに
まず、お片付けには4段階ありまして、ベースにあるのが「心の整理」。人は基本的に変化を怖がる生き物ですので、まずは「片付けた方がいいことがある」ということを心で理解する必要があります。日頃、自分自身をいかに雑に扱っているかを自覚することも大切でしょう。そうして「捨てる勇気」を持っていくことが、次のステップにつながります。

ーなかなか捨てられない…という人も多そうです
私がオススメしているのは、まずは収納の中から片付ける方法です。普段あまり使っていないものが多いので、捨てやすいものが多いんです。
愛着があって捨てられない場合には「事実」と「解釈」を分けて考えることが大切。例えば「ペンが1本ある」という事実は誰が見ても同じですが、それに対して手放せる、手放せないは、持ち主の「解釈」によるもの。「お片付けの学校」に来ている方の中には、過去に執着しすぎてしまって、娘さんの洋服のタグを1枚も捨てられない、という方もいらっしゃいます。自分がモノに対してどんな「解釈」を乗せてしまっているのか、自分と向き合いながら考えていくプロセスが大切なんです。

ーこれだけで勉強になりますね
次が「物の整理」。実際に物を取捨選択しながら、同時に「物のジャンル」をまとめていく作業です。散らかっているジャンルがあちこちに散らばっていることが多くて、例えば以前伺ったお客様のお宅では、4人家族なのに体温計が8本も出てきました(笑)。定位置が決まっていないから、あちこちに入れては見つからず、また買ってしまうんですよね。

ーすごく分かる気がします(笑)
そこまで整理ができたら、次の段階が「仕組み作り」。出し入れの手間を減らす工夫や、収納グッズの選び方を整えていきます。そして最後が「習慣化」。多くの人が家の中がぐちゃぐちゃな状態から「毎日綺麗に」と習慣化しようとして挫折してしまいます。でも、ここまでの3ステップができていると自然と習慣化できるようになるんです。

ーそれでも腰が重い人は?
はじめは無理に全部自分でやろうとせず、私のようなプロに頼んで一時的にお金をかけてでも一気にやってしまった方が結果的にラクで、早くて確実です。人にやってもらうことで「散らかしたくない」という心理も働きますからね。

キレイな家は、平和も理想の人生も与えてくれる。

ー子育てにも影響が?
散らかった空間ではストレスが溜まるので、些細なことで怒ってしまいますよね。でもキレイなお家だと、イライラしてもすぐに心が静まりますし、ストレスが溜まりにくくなります。多くのママが「育児で忙しいから片付けは後回し」という考えだと思うんですけど、その発想は逆。片付けをすることで余裕が生まれて、家事や育児がラクになるんです。

ーお子さん自身にも良い影響がありそうですね
うちは今思春期の男子2人なので特に大きい。今、息子たちは中2と高1になりましたが、壁に穴一つ開いていないのも片付けのおかげだと思います(笑)。あと学校帰りに友達をよく家に連れてくるんですが、みんな玄関で靴をきちんと揃えて上がってくれるんです。最初の1〜2足が揃っていることで、みんなそれにならって揃えるようになる。これも環境の力だなと感じますね。

ーちょっと遠いかもしれませんが、海外で地下鉄の落書きを消したら犯罪率が下がった…みたいな話がありましたよね
まさにそうです。「荒れているところは荒らしてもいい」という心理が働くんですよね。以前ご一緒した整理収納アドバイザーの女性が、元捜査一課の刑事さんという異色の経歴を持つ方だったんですけど、事件現場に捜査で入ると、被害者の家も加害者の家も、どちらも散らかっていることが多かったそうなんです。散らかった家は火事の火元になりやすい、というお話も聞いたことがあります。つまり片付けは世界平和をも与えてくれるのではないでしょうか(笑)

ー今日はすごく深いお話になりました。最後に、ママLife読者に向けて一言お願いします
あれだけ荒れた生活をしていた自分が、大手出版社から本を出して、雑誌にも連載を持つなんて全く考えられませんでした。片付けは、自分が本来望んでいた生き方を叶えてくれる、本当に素晴らしいもの。子どもが小さなうちは忙しく、自分を見失ってしまいがちだと思いますが、ぜひ片付けを通してママご自身が理想の人生を手に入れて欲しいと思います。

ーありがとうございました!

整理収納アドバイザー
Fujinaoさん

Instagram:@fujinao08140814